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法 話
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【 私の如是我聞 】
第78回
釈尊誕生
(
しゃくそんたんじょう
)
の意義
更新
平成30年2月
四月八日は
釈尊誕生
(
しゃくそんたんじょう
)
の日であります。
仏教徒にとっては、何よりもおめでたい日であります。
しかし末法の今は、直接釈尊の説法を聞くことはできません。
法然上人
(
ほうねんしょうにん
)
は、
それ
流浪三界
(
るろうさんがい
)
のうち、いづれの界におもむきてか 釈尊の
出世
(
しゅっせ
)
にあはざりし。
輪廻四生
(
りんねししょう
)
のあひだ、いづれの生をうけてか如来の説法をきかざりし。
【登山状】
といわれ、
親鸞聖人
(
しんらんしょうにん
)
もまた、
釈迦如来
(
しゃかにょらい
)
かくれましまして
二千余年になりたまふ
正像
(
しょうぞう
)
の二時はをはりにき
如来の
遺弟悲泣
(
ゆいていひきゅう
)
せよ
【『
正像末和讃
(
しょうぞうまつわさん
)
』】
と
悲痛
(
ひつう
)
な告白をしておられます。
しかし
法然上人
(
ほうねんしょうにん
)
は、先の言葉につづいて、
釈尊
(
しゃくそん
)
の在世にあはざる事は、かなしみなりといへども、
教法流布
(
きょうほうるふ
)
の世にあふ事をえたるは、是よろこび也。云々
といわれ、
教法
(
きょうほう
)
に
値遇
(
ちぐう
)
したよろこびをのべておられます。
仏教とは
転迷開悟
(
てんめいかいご
)
の教えであり、
生死超克
(
しょうじちょうこく
)
の道であります。
生死出
(
しょうじい
)
づべき道を求められた
親鸞聖人
(
しんらんしょうにん
)
は、その道こそ
本願念仏
(
ほんがんねんぶつ
)
の道であると
領解
(
りょうげ
)
されました。
「
如来所以興出世
(
によらいしょういこうしゅっせ
)
、
唯説弥陀本願海
(
ゆいせつみだほんがんかい
)
」
【『
正信偈
(
しょうしんげ
)
』】と讃えられ、
像末五濁
(
ぞうまつごじょく
)
の世となりて
釈迦
(
しゃか
)
の
遺教
(
ゆいきょう
)
かくれしむ
弥陀
(
みだ
)
の
悲願
(
ひがん
)
ひろまりて
念仏往生
(
ねんぶつおうじょう
)
さかりなり
【『
正像末和讃
(
しょうぞうまつわさん
)
』】
と、声高らかに
本願念仏
(
ほんがんねんぶつ
)
の教えを
謳歌
(
おうか
)
されました。
これらの
祖師
(
そし
)
のことばに
頷
(
うなづ
)
き、共感される身になってこそ、
釈尊誕生
(
しゃくそんたんじょう
)
の意義を完うすることができるのではないでしょうか。
※『
蕗
(
ふき
)
の
薹
(
とう
)
-こころの巻頭言集-』村上 速水
本願寺出版社 定価:\1000(本体\970円+税)
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我一人の為と思うべし
一このたびのこのご縁は
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