《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第167回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2025年7月

 (38) 他力廻向
 
 廻向といふは、弥陀如来の衆生を御たすけをいふなりと、仰せられ候なり。
   
 【意訳】
  「廻向えこうというは、 弥陀如来みだにょらい衆生しゅじょうをおたすけなさることをいうのである」と 蓮如上人れんにょしょうにんおおせられた。
 
 【解説】
 浄土真宗の原理は 他力廻向たりきえこうである。
 この真宗における 廻向えこうのことわりをうちつけに佛の救いのすがたであるとのべられた一条である。
 他力が惜しみなく 廻施えせされて、 衆生しゅじょうは信じて往生する身となるのである。



 『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

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本願寺出版社




今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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