《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第175回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2026年3月

 (46) 赤尾の道宗
 赤尾の道宗、もうされ候。
 一日のたしなみには、朝つとめにかかさじとたしなむべし。
 一月のたしなみには、ちかきところ御開山の御座候ところへ参べしとたしなめ。
 一年のたしなみには、御本寺へ参べしと嗜べしと云々。
 これを圓如様きこしめし及れ、能申たるとおほせられ候。
 【意訳】
  赤尾あかお道宗どうしゅうが申されたことである。
 「一日のうちに心がくべきことは、毎朝、お内仏の 勤行おつとめおこたらないようにたしなむことである。
 一月のうちに心がくべきことは、毎日、近いところのお寺で御開山聖人の御影のいらせられるところへ参詣するようにたしなむことである。
 一年のうちに心がくべきことは、毎年いちど、御本山へ参詣するようにたしなむことである」と。
 これを 圓如様えんにょさまがお聞き及びになって、「よく申したものである」とおほめなされた。
 【解説】
 この『聞書』には蓮如上人の おことばだけでなくて、周囲の人々、門下の人人の おことばものせてある。
 これを総ぐるみして上人の言行録としても差し支えはない。
 他人の言行であっても、実は上人の映像とみてよいのである。
 これはたしなみについての心がけをあらわしたもので、まことに適切なものである。
 凡夫の身のあさましさを省みれば省みるほど、たしなみが大切である。



 『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

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本願寺出版社




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