☆☆ 法 話 ☆☆
 
【 私の如是我聞 】

                   
第37回 両親との別れ更新 平成26年9月


 私たちは、かねてより、親をおくるということについては、 覚悟かくごしていたつもりですが、 いざ、このような別れのときにあうと、ほんとうに悲しく、もっともっと、あれもこれも、できるだけのことを しておけばよかったと、 やまれるものです。
 「孝行こうこうの、したいときには親はなし」といいますが、 つくしてもつくしても、返しきれないご恩を受けたことが、今さらながら思い出されるものです。
 一生懸命いっしょうけんめいに生きてこられた お父さま(お母さま)のうしろ姿を見ながら、お子さま方は育ってこられたのですから、そのご苦労は、身にしみて 受けとめておられることでしょう。
(< >寺のご門徒として、ずいぶん私どもの寺のためにもご尽力くださいました。ありがとうございました。)
長い間ご苦労さまでしたと、今はお浄土へ生まれ往かれた(  )さんに、心よりお礼申しあげなければなりません。
 これからは直接、言葉をかわしたり、顔をあわせる生活はできなくなりましたが、お浄土に生まれて、 おさとりの身となられた(  )さんは、私たちをお導きくださる方となられたのです。
親鸞聖人は、 著書ちょしょの 『教行信証きょうぎょうしんしょう』【ご本典】の最後に、 七高僧の一人、 道綽禅師どうしゃくぜんじの ご著作ちょさくである 『安楽集あんらくしゅう』をひかれて、 「さきに生れたものは のちを導き、 のちに残されたものは、 さきに往かれたかたがたの、みあとを訪ねるようにしなさい」と、 おすすめになっています。
    (『注釈版聖典』474頁 取意)
これからは、お父さま(お母さま)の生き方をしのび、お念仏を申す中で、またお浄土であわせていただきましょう という想いを深めたいと思います。
 では最後に、ご一緒にお念仏申しましょう。南無阿弥陀仏・・・・。

※『朗読法話集(第一集)』(本願寺出版社 1,300円 電話 075-371-4171)
読経だけでなく、少しでも、み教えを味わっていただけるようにとの願いから、本願寺から刊行されました。
※本書は「仏の教え」「浄土真宗の教え」「特別法話」「荘厳・仏事・作法」の四種類に分類しています。一つの法話で ひとつの内容を味わっていただけるよう編集されています。
※ご法座の最後は、「では最後にご一緒にお念仏申しましょう」といって、一同がお念仏を申しながら、 合掌礼拝して終了します。


本願寺
ホームページ
本願寺ホームページにて、本願寺の法話のラジオ放送を本願寺ホームページのウェブサイトで聞けます。
沢山の法話が聞けます。ぜひ一度聞いてみて下さい。
西本願寺ホームページ



今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


トップページへ   法話に戻る   書庫をみる