《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

  
第95回 第十七条 辺地往生へんじおうじょうを とぐるひと 更新 2019年7月

 辺地へんじといわれる 方便ほうべん浄土じょうど往生おうじょうする人は、結局は 地獄じごくちることになるということについて。
 このことは、どこにその 証拠しょうことなる もんがあるのでしょうか。
 これは学者ぶった人の中から いいだされたと聞きますが、あきれた話です。
 そのような人は 経典きょうてん祖師そしがたの書かれたものを どのように読まれているのでしょうか。
 信心の欠けた  念仏者ねんぶつしゃは、 阿弥陀仏あみだぶつ本願ほんがんを疑うことにより、 方便ほうべん浄土じょうど往生おうじょうし、その疑いの つみをつぐなった後、 真実しんじつ浄土じょうどにおいて さとりを開くと うかがっております。
  本願ほんがんを信じて 念仏ねんぶつするものが少ないので、 かり方便ほうべん浄土じょうどに多くのものを 往生おうじょうさせておられるのです。
 それが結局 意味のないことであるようにいうのは、それこそ 浄土じょうどの教えをお きくださった 釈尊しゃくそんうそいつわりを いわれたと もうしあげておられることになるのです。





※『大きな字の歎異抄たんにしょう』 
   解説 梯圓かけはしじつえん
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今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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