《 聖典の講座 》
　
『無常迅速　生死の事大なり』
　　

第86回

第八条　念仏（ねんぶつ）は行者のために、 非行非善（ひぎょうひぜん）なり

更新

平成30年10月

　念仏（ねんぶつ）は、それを 称（とな）えるものにとって、 行（ぎょう）でもなく 善（ぜん）でもありません。
　念仏（ねんぶつ）は、 自分（じぶん）のはからいによって 行（おこな）うのでないから、 行（ぎょう）ではないというのです。
　また、 自分（じぶん）のはからいによって 努（つと）める 善（ぜん）ではないから、 善（ぜん）ではないというのです。
　 念仏（ねんぶつ）は、ただ 阿弥陀仏（あみだぶつ）の 本願（ほんがん）のはたらきなのであって、 自力（じりき）を 離（はな）れているから、それを 称（とな）えるものにとっては、 行（おこな）でもなく 善（ぜん）でもないのです。
　このように 聖人（しょうにん）は 仰（おお）せになりました。

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