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《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
第72回
男子も女人も章
(
なんしもによにんもしょう
)
の
大意
(
たいい
)
更新
平成29年8月
男も女も、罪の深いものたちは、
諸仏
(
しょぶつ
)
の お
慈悲
(
じひ
)
をたよりにしても、今は
末法
(
まっぽう
)
の世なので、諸仏の力ではとても救われません。
ところが、
阿弥陀如来
(
あみだにょらい
)
は、
十悪五逆
(
じゅうあくごぎゃく
)
の悪人をも救うというすぐれた願をおこし、み仏となられた方です。
「私を深くたのんで
二心
(
ふたごころ
)
なく信じる
衆生
(
しゅじょう
)
をたすけることができなければ、私はさとりをひらかない」と 誓われた阿弥陀如来ですから、私たち衆生が浄土に往生することは疑いありません。
ですから、いかに自分の罪が深くとも、一心に阿弥陀如来におまかせして、おたすけくださいと疑いなく信じたものは、 十人は十人、百人は百人、みな浄土に往生することはまちがいありません。
このように信心が決定した後に、尊いことだと思う心がおこったときは、時や所に関わらず、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と 念仏すべきです。
これを
仏恩報謝
(
ぶっとんほうしゃ
)
の
念仏
(
ねんぶつ
)
と申すのです。
※『
御文章
(
ごぶんしょう
)
ひらがな
版
(
ばん
)
ー
拝読
(
はいどく
)
のためにー』(本願寺出版社 定価:\756(本体\700+税) 電話 075-371-4171)
蓮如上人五百回遠忌法要
(
れんによしょうにんごひゃっかいおんきほうよう
)
を
記念
(
きねん
)
して 『
御文章
(
ごぶんしょう
)
ーひらがな
版
(
ばん
)
』が ご
制定
(
せいてい
)
になりました。
本書
(
ほんしょ
)
は、この『
御文章
(
ごぶんしょう
)
』を
有縁
(
うえん
)
の
方々
(
かたがた
)
が、
正
(
ただ
)
しく
拝読
(
はいどく
)
し、 お
説
(
と
)
きくださった
趣旨
(
しゅし
)
をよく ご
理解
(
りかい
)
いただくように
配慮
(
はいりょ
)
して
制作
(
せいさく
)
した
解説書
(
かいせつしょ
)
です。
『
御文章
(
ごぶんしょう
)
』は、
蓮如上人
(
れんにょしょうにん
)
が
浄土真宗
(
じょうどしんしゅう
)
の み
教
(
おし
)
えの
精髄
(
せいずい
)
を、
人々
(
ひとびと
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
即
(
そく
)
してわかりやすく お
説
(
た
)
きになり、
幾百星霜
(
いくひゃくせいそう
)
を
経
(
へ
)
て
脈々
(
みゃくみゃく
)
と
今日
(
こんにち
)
に
伝
(
つた
)
えられてまいりました
宗門
(
しゅうもん
)
の
大切
(
たいせつ
)
な
御聖教
(
おしょうぎょう
)
であります。
『
蓮如上人御一代記聞書
(
れんにょしょうにんごいちだいきききが
)
き』に、 「『
御文章
(
ごぶんしょう
)
』は、
凡夫
(
ぼんぶ
)
が
浄土
(
じょうど
)
に
往生
(
おうじょう
)
する
道
(
みち
)
を
明
(
あき
)
らかに
映
(
うつ
)
し
出
(
だ
)
す
鏡
(
かがみ
)
」【一七七条】であり、また 「
毎日
(
まいにち
)
、 『
御文章
(
ごぶんしょう
)
』の
尊
(
とうと
)
い お
言葉
(
ことば
)
を
聞
(
き
)
かせていただくことは、そのつど
宝
(
たから
)
を
頂戴
(
ちょうだい
)
するようなもの」【二八八条】であると
述
(
の
)
べられている
所以
(
ゆえん
)
です。
本書
(
ほんしょ
)
の
編集
(
へんしゅう
)
は
浄土真宗教学研究所
(
じょうどしんしゅうきょうがくけんきょうしょ
)
が
担当
(
たんとう
)
いたしましたが、
勤式指導所
(
ごんしきしどうしょ
)
の
協力
(
きょうりょく
)
を
得
(
え
)
て、
拝読
(
はいどく
)
の
方法
(
ほうほう
)
を
考慮
(
こうりょ
)
して
本文
(
ほんぶん
)
にわかりやすい
読
(
よ
)
み
仮名
(
がな
)
と
拝読符号
(
はいどくふごう
)
を
付
(
ふ
)
し、
研究所
(
けんきゅうしょ
)
において、
脚註
(
きゃくちゅう
)
や
巻末註
(
かんまつちゅう
)
を
設
(
もう
)
けて、
各通
(
かくつう
)
の
大意
(
たいい
)
を
解説
(
かいせつ
)
するなどの
措置
(
そち
)
を
講
(
こう
)
じました。
本書
(
ほんしょ
)
を、 ご
制定
(
せいてい
)
の 『
御文書
(
ごぶんしょう
)
ーひらがな
版
(
ばん
)
』
拝読
(
はいどく
)
の
手引
(
てび
)
きとして、いつでもどこでも
繙
(
ひもと
)
き、
活用
(
かつよう
)
いただくことを
念願
(
ねんがん
)
いたします。
平成十年十一月十三日
浄土真宗教学研究所所長
石田慶和
【「刊行にあたって」より 抜粋】
お経の本やCDや仏書の販売
西本願寺の本
本願寺出版社
今生最後と思うべし
一このたびのこのご縁は
我一人の為と思うべし
一このたびのこのご縁は
初事と思うべし
一このたびのこのご縁は
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