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《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
第169回
蓮如上人御一代記聞書
(
れんにょしょうにんごいちだいきききがき
)
新釋
更新
2025年9月
(40) 同座の教化
仰せに、身をすてておのおのと同座するをば、聖人のおほせにも、四海の信心の人はみな兄弟と仰せられたれば、我もその御ことばのごとくなり。
また、同座をもしてあらば、不審なることをもとへかし、信をよくとれかしと、ねがふばかりなりと、仰せられ候なり。
【意訳】
蓮如上人は仰せられた。「身分の位などをすてて、
各々方
(
おのおのがた
)
とこうして
同座
(
どうざ
)
して親しうするのは、御開山聖人も四海のうちに信心の人はみな兄弟であると仰せられたことであるから、私もそのお言葉のとおりにするのである。
また、こうして親しく同座して居れば、
不審
(
ふしん
)
のあるところなども遠慮なくたずねやすかろうからたずねなさい、そして充分に信心をいただいてもらいたいと願うばかりである」と 仰せられた。
【解説】
蓮如上人はすべてを親鸞聖人に還元しようと念ぜられた。
親鸞聖人が同信の人々を御同朋 御同行とよんで親しまれた風格を如実に再現されたのは蓮如上人であった。
そして、それには
封建的
(
ほうけんてき
)
な
形容
(
かたち
)
を思いきって脱ぎすてられた。
封建的な御殿づくりの
上壇
(
じょうだん
)
を切り下げて下壇とおなじようになされ、門徒衆と
平座
(
ひらざ
)
に同座して談合された。
上臈
(
じょうろう
)
ふるまいではすまないと、
庶民
(
しょみん
)
と平座に膝をまじえて親しまれたことは、注意すべき封建性の
脱皮
(
だっぴ
)
である。
この一条にも、親鸞聖人の風格に
還元
(
かんげん
)
して、門徒衆と親しみ
睦
(
むつ
)
み、親しく門徒衆の生命を培われた蓮如上人の気高い姿が、
躍如
(
やくじょ
)
とあらわれている。
『
蓮如上人御一代記聞書
(
れんにょしょうにんごいちだいきききがき
)
新釋』
梅原真隆
(
うめはらしんりゅう
)
本願寺出版社
電話 075-371-4171
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西本願寺の本
本願寺出版社
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