《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第166回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2025年6月

 (37) 無生の生
 
 無生の生とは、極楽の生は三界をへめぐるこころにてあらざれば、極楽の生は無生の生といふなり。
   
 【意訳】
  無生むしょうしょうということは、 極楽ごくらくうまれること、 極楽ごくらくうまれることは、ここで死んでかしこに生まれるというような 迷界まよいめぐる意味でなく、 無生無滅むしょうむめつの真理をさとることである。
 これによって極楽へ生まれることを無生の生というのである。
 【解説】
  「往生論註おうじょうろんちゅう」に 「彼の浄土は是れ 弥陀如来清浄本願無生みだにょらいしょうじょうほんがんむしょうしょうなり、 三有虚妄さんうこもうの生の如きには非ざるなり」と釈して「無生の生」ということを述べてある。
 蓮如上人れんにょしょうにんがこれをわかりやすく解釈されて、往生の説明をなされたのである。



 『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

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本願寺出版社




今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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