《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第157回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2024年9月

 (28) 御開山の御伝
 同十一月、報恩講の廿五日に、御開山の御伝を、聖人御前にて、上様あそばされて、いろいろ御法談さふらふ。
 なかなかありがたさ、まうすばかりなく候。

 【意訳】
 明応五年十一月、一七日の報恩講のうち、二十五日には御開山聖人の御伝記ごでんきをその 御影前ごえいぜんにおいて、 蓮如上人れんにょしょうにんが拝読され、ひき続き、いろいろねんごろに 御法談ごほうだんなされた。
 言葉でもつくされぬほど有難いかぎりであった。
   
 【解説】
  御正忌ごしょうきにおいて 御開山聖人ごかいさんしょうにんの恩徳を 讃嘆さんだんなされた光景のひとつである。
  蓮如上人れんにょしょうにん祖師追慕そしついぼ懇念こんねんが一山の感銘をふかめたのであった。
 この二十五日に 御伝記ごでんき拝読はいどくすることは、そののち御正忌の 恒例こうれいとなっている。



 『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

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本願寺出版社




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