《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第151回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2024年3月

 (21) 談合だんごう心得こころえ
 
 四月九日に仰せられ候。
 安心をとりて、ものをいはばよし。
 用ないことをば、いふまじきなり。
 一心のところを、よく人にもいへと、
 空善に御掟なり。
 
 【意訳】

 明応めいおう五年の四月九日に、
 蓮如上人れんにょしょうにんおおせられた。
「安心をいただいて、これを 談合だんごうするのは
 よろしい。
 安心に関係のない無用なことを
 しゃべるものではない。
 弥陀みだをたのむ一心のかなめを、
 ねんごろに人にもいいきかせよ」
 と、空善に対して おおせられたことである。

 【解説】

  法義ほうぎ讃嘆さんだんしたり 談合だんごう即ち 座談ざだんするときの
  心構こころがまえをさとされたものである。
  安心の普及に 専念せんねんされたことが、あらわれている。
 



※『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

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