《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

     
第145回  蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋 更新 2023年9月

 (15) 報恩ほうおんの念仏
 
 仰せに、弥陀をたのみて、御たすけを決定して、御たすけのありがたさよとよろこぶこころあれば、そのうれしさに念仏もうすばかりなり、すなはち仏恩報謝なり。

 【意訳】
  「弥陀みだをたのむ 信一念しんいちねんのところに仏のおたすけによって浄土へ往生する身と、たしかに定まるのである。
 その御たすけの有難さをよろこばずにおれないところから、そのうれしさに念仏申すばかりである。
 これは仏恩報謝のいとなみになるのである」と、蓮如上人は仰せられた。
 【解説】
  信心しんじん正因しょういんであり、 称名しょうみょう報恩ほうおんのいとなみであるという、一宗の 基本原理きほんげんりを示された仰せである。
 
 



※『蓮如上人御一代記聞書れんにょしょうにんごいちだいきききがき新釋』 
    梅原真隆うめはらしんりゅう
本願寺出版社
電話 075-371-4171
 

お経の本やCDや仏書の販売 西本願寺の本
本願寺出版社




今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


トップページへ   聖典講座に戻る   書庫をみる