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法 話
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【 私の如是我聞 】
第33回
チューリップの花(いのちの輝き)
更新
平成26年5月
童謡で「チューリップの花」という歌がありますね。
「咲いた、咲いたチューリップの花が・・・」という、あの歌です。
「ならんだ、ならんだ、赤、白、黄色。どの花みてもきれいだな」と続きます。
とくにめずらしいことを言っているのではありません。
ただ、赤や白や黄色に咲いた、チューリップの花がきれいだといっているのですが、よく味わってみると、 そこには生き生きと輝く、チューリップの「いのち」が感じられますね。
赤いチューリップは赤いままで
精
(
せい
)
いっぱい
輝
(
かがや
)
き、白は白でけんめいに輝いています。
黄色の花も黄色のすばらしさを、花いっぱいにあらわしています。
どの色の花がすぐれていて、どの色の花がおとっているというのではありません。
それぞれの花が、それぞれのもち味を生かして、精いっぱい輝かせているのです。
この「チューリップ」の童謡は、「いのち」のすばらしさをうたっています。
そしてこのチューリップの花よりも、もっともっと美しい、いのち輝く花が満ちあふれているのが、仏さまの国、 お浄土です。
お
仏壇
(
ぶつだん
)
に、お花をお供えするのは、このお浄土の 色とりどりの花を思ってのことなのです。
きれいに咲いたお浄土の花の一つひとつには、仏さまの願いが込められているのですよ。
仏さまの願いはどういう願いなのでしょう。
それはね、「顔や形、性格はみんな違っていても、一人ひとりがそれぞれの《いのち》を精いっぱい輝かせてくれよ。
人と違っていることで悲しんだり、淋しがったり、くじけてはいけないよ。
たとえくじけそうになっても、私がちゃんとついているから、安心して精いっぱい、元気をだして生きてくださいよ」 という願いです。
チューリップの花と同じように、みなさん一人ひとり、お念仏を称えながら、赤・白・黄色と、輝くように生きてくださいね。
では最後に、ご一緒にお念仏申しましょう。南無阿弥陀仏・・・・。
※『朗読法話集(第一集)』(本願寺出版社 1,300円 電話 075-371-4171)
読経だけでなく、少しでも、み教えを味わっていただけるようにとの願いから、本願寺から刊行されました。
※本書は「仏の教え」「浄土真宗の教え」「特別法話」「荘厳・仏事・作法」の四種類に分類しています。一つの法話で ひとつの内容を味わっていただけるよう編集されています。
※ご法座の最後は、「では最後にご一緒にお念仏申しましょう」といって、一同がお念仏を申しながら、 合掌礼拝して終了します。
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