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法 話
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【 私の如是我聞 】
第32回
長寿の祝い
更新
平成26年4月
「
礼讃文
(
らいさんもん
)
」に 「
人身受
(
にんじんう
)
けがたし、
今
(
いま
)
すでに
受
(
う
)
く、
仏法聞
(
ぶっぽうき
)
きがたし、
今
(
いま
)
すでに
聞
(
き
)
く」
というお言葉があります。
こうしてみ仏さまの
御前
(
みまえ
)
において おつとめし、長寿のお祝いをさせていただくことは、本当におめでたいことです。
しかし、誰れでも長寿を保つことができるわけではありません。
こうして長寿を授かるということは、本当にありがたく、尊いことです。
もっとも、歳をかさねるということは、それだけ多くの悲しみや苦しみを体験することですから、今日に至るまでには、 いろいろなご苦労があったことでしょう。
しかし、それも思いかえせば、一つひとつがお念仏のみ教えに、お育てをうけるご縁であったのだと、受けとめていただいたときに、 はじめて尊い意味を味わうことができるのでしょう。
法然上人は「この世は念仏の申されるように生きなさい」
【『和語灯録』五】といわれています。
それが最も心豊かに、人生を全うすることのできる道であるとおっしゃっているのです。
この世に命をたまわり、長寿をかさねさせていただき、しかもこうして、阿弥陀如来のご本願のみ教えを聞かせていただくことは、 ありがたい中にも、さらにありがたいことです。
このよろこびを、深くかみしめていただきたいと思います。
これから先、さらに年をかさねていかれるうちには、さまざまなことに出会うことになるでしょうが、お体に気をつけられて、 一日一日を大切に、なにごとも仏さまと相談しながら、「いのち」は法に遇わせていただく尊いご縁であったといえるような、 こころ豊かな人生を生きていただきたいものです。
では最後に、ご一緒にお念仏申しましょう。南無阿弥陀仏・・・・。
※『朗読法話集(第一集)』(本願寺出版社 1,300円 電話 075-371-4171)
読経だけでなく、少しでも、み教えを味わっていただけるようにとの願いから、本願寺から刊行されました。
※本書は「仏の教え」「浄土真宗の教え」「特別法話」「荘厳・仏事・作法」の四種類に分類しています。一つの法話で ひとつの内容を味わっていただけるよう編集されています。
※ご法座の最後は、「では最後にご一緒にお念仏申しましょう」といって、一同がお念仏を申しながら、 合掌礼拝して終了します。
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一このたびのこのご縁は
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一このたびのこのご縁は
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