《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
正信偈の
一つ一つのお言葉の意味をうかがうまえに、
正信偈には
どんなことが書いてあるのか、大体のことを学びましょう。
行文類の
最後にある
正信偈の
末尾に、親鸞聖人は、
六十行
すでに
畢りぬ。
一百二十句なり。 (『注釈版聖典』二○七頁)
と書き記しておられます。そこで蓮如上人は、
『正信偈大意』に、
そもそもこの
「正信偈」といふは、
句の
かず
百二十句、
行の
かず
六十なり。
これは
三朝高祖の
解釈によりて、
ほぼ
一宗大綱をのべましましけり。 (『注釈版聖典』一○二一頁)
と言われたのです。
正信偈は
百二十句です。親鸞聖人は御自筆の書物では二句を一行にお書きになっていますから、六十行になります。
釈尊の説かれた
『仏説無量寿経』の教え、
すなわち、
阿弥陀如来の
本願の教えと、その
『仏説無量寿経』のおこころについて、
インド・中国・日本の
七高僧の
方々がお書きになった書物を導きとして、親鸞聖人が、浄土真宗の教えの要点をお述べになったのが
正信偈です。
親鸞聖人は、自ら
阿弥陀如来の
救いを信じられるとともに、私たちにも、どうか信じてくれよと、切なる願いをこめて呼びかけてくださいました。
正信偈のおつとめをし、
聖人のお言葉をとおして、
阿弥陀如来の
本願の教えをお聞かせいただきましょう。
(話題)
七高僧のお名前を知っていますか。『注釈版聖典』の巻末註(一四九七頁)などで学びましょう。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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