《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
(偈文)
本願の
名号は
正定の
業なり。
至心
信楽の
願
(第十八願)を
因とす。
(第二十五話〜二十八話)
浄土真宗のみ教えで大切なことは、 「名号を信じる」
ことです。
これなくして私たちはお浄土へ生まれることはできません。
ですから
「本願
名号
正定
業
至心
信楽
願
為
因」といわれたのです。
たとえば、舟【名号】は
ものを乗せて渡すはたらきをもっています。
しかしその船に私が乗ってこそ【信心】、私は向こう岸【お浄土】へと渡る【往生】することができます。
確かに船はものを載せて渡す力をもっていますが、私がその船に乗らなければ、私は渡すことはできません。
船に乗ってこそ大海原を
渡ることができるように、名号を
信じてこそ、生死の荒海を渡ることが
できます。
船に乗ろうとさせる力はどこにあるのでしょうか。
それは船にあるのです。
堂々たる船の偉容が、私に乗ることをきめさせるのです。
名号を信ずることも
阿弥陀如来の力です。
私の考えですることではありません。
名号のはたらきのすばらしさを
聴聞するとき、
それを信じるはたらきも名号から
与えられるのです。
名号のはたらきが、私に
信心をおこさせてくださるのです。
ですから名号のいわれを聞くことが
大切です。
つみの深い、煩悩にみちみちた
私たちです。
地獄しか行くところがない私たちです。
そのような私たちを救うために、
阿弥陀如来が完成してくださった
名号です。
そのいわれをしっかりと聴聞
しましょう。
(話題)
信心の大切さについて話し合ってください。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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