《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
(偈文)
本願の
名号は
正定の
業なり。
至心
信楽の
願
(第十八願)を
因とす。
(第二十五話〜二十八話)
南無阿弥陀仏の
名号によって、
私たちはお浄土に生れていく、そのことは一体どこに説かれているのでしょうか。
『大無量寿経』によれば、
阿弥陀如来は、
法蔵菩薩のときに、
人びとをお浄土に生まれさせようとして、四十八の願いをたてられました。
その中の第十八番目の願いを、第十八願と言います。第十八願とは一体どんな願いでしょうか。
親鸞聖人は第十八願を「至心信楽の
願」と言われました。
至心とは、「心から」という強い心もちをいいます。
「信楽」とは、
「南無阿弥陀仏の
名号のいわれをよく聞かしていただいて
疑いがすっかり晴れたことを」をいいます。
言いかえれば、
阿弥陀如来のお救いを
すなおに受け入れて、「私をたよりにせよ」と言われたお言葉にすっかりおまかせした心のことです。
阿弥陀如来のすくいに一任して、
私心を一切まじえないことです。
このように、「私にまかせよ、きっと救う」という
阿弥陀如来の呼び声、すなわち
南無阿弥陀仏を私たちがいただいて、
それによって必ず救われるという、その約束をしてくださったのが第十八願、すなわち
至心信楽の
願なのです。
ですから、親鸞聖人はここで「至心信楽の
願に誓われたとおりです」と述べられたのです。
「至心信楽の
願」とは
「本願を信じて、念仏を
称えるものをきっと往生させるという願い」
ということです。
(話題)
第十八願について話し合ってください。
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正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
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「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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