《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
阿弥陀如来の
光明は、
塵のように数あるたくさんの国々を照らし、
一切衆生を
お救いくださいます。
その光明は、私の肉眼では
見ることはできませんし、また見えるようなものでもありません。
私たちの心にとどいてくださる
阿弥陀如来のはたらきのことを、
光明というのです。
したがって「一切の
群生、
光照を
蒙る」といわれたのです。
正信偈の意訳である
「しんじんのうた」には、これを
十二のひかり
放ちては
あまたの国を
照します
生きとしいくるものすべて
このみひかりのうちにあり
と訳されています。
ところが、このようにひとしく
如来の
光明を受けていても、
ご法座で真剣に耳を傾けて
如来さまのお育てをいただいている
自分であることを喜んでいる人もあれば、そのことに気づかないで人生を終わる人もいます。
法話に耳を傾けて、お念仏の日暮をしている人の姿には充実感がただよっています。
その人の顔には喜びがあふれています。
名利に心をうばわれたり、
権力に迷う人の多い昨今ですが、私たちはいま、一人ひとりが、静かに自分の生き方を考えてみる必要がある
のではないでしょうか。
この世の地位や名誉・財産などにとらわれているだけの人生で、果たしてよいのでしょうか。
今、私たちも、この光明に
つねにつつまれて日暮らしをしていることを忘れてはなりません。
(話題)
阿弥陀如来の
光明につつまれて生きる人生とは、
どんな人生でしょうか。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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