《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
阿弥陀如来の
光明は、
人間がふつう経験する光線のことではありません。
阿弥陀如来の
智慧と
慈悲のはたらきを
光にたとえられたのです。
阿弥陀如来の
さとりの智慧は迷いの世界を
照らし、そこで私たちを救う慈悲として
はたらきます。
そして一切衆生を
さとりに導かれるのです。
その救いのはたらき、救いの力のすぐれていることをいろいろな方面から
ほめたたえられたのが、先ほどの十二の光明です。
阿弥陀如来の
光明は、いつでも、どこにでもはたらき、
どんな悪人でもお救いくださるのです。
阿弥陀如来の
光明は、私たちの苦しみのたねをなくし、
この世でうける苦しみをやわらげてくださいます。
まことの信心をあたえてむさぼりの心、いかりの心、ぐちの心をやわらげてくださいます。
阿弥陀如来の
光明は、私をいつも
護ってくださり、
煩悩をもったままでお浄土に
生れさせてくださり、お浄土に生れると同時に仏にしてくださいます。
太陽や月の光よりももっともっとすぐれています。
このような
阿弥陀如来の
光明は、到らぬところなく照らしつづけて
くださいますから、はじめに
「普く放って」と言われ、最後に
「塵刹を照らす」と言われたのです。
塵刹とは、
塵のようにたくさんある国々のことです。
今、私たちも、この光明に
つねにつつまれて日暮らしをしていることを忘れてはなりません。
(話題)
阿弥陀如来の
光明に照らされている私たちに
ついて話し合ってください。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
|
今生最後と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
我一人の為と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
初事と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
聴聞の心得 |
トップページへ
聖典講座に戻る
書庫をみる