《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

第19回 十二の光(四) 更新 平成25年3月

不断光ふだんこうは、 たえず照らしつづけてくださる光ということです。 たとえ私が忘れているときでも、 阿弥陀如来あみだにょらいは 忘れてはおられません。
私が寝ていても、そのときもたえず照らしつづけてくださいます。
ずっと昔から、いつでも、どこでも、誰れにでもそそがれている光です。
難思光なんじこうは、 人間では思いはかることのできない 光明こうみょうという意味で、 私たち凡夫ぼんぶが 罪悪をもったままで浄土に往生させてくださるはたらきです。
無称光むしょうこうは、 言葉でほめてもほめつくすことのできない 光明こうみょうという意味で、 私たち 凡夫ぼんぶを浄土に 往生させると同時に、仏にしてくださるというはたらきをもっています。
超日月光ちょうにちがっこうは、 阿弥陀如来あみだにょらい光明こうみょうは、 太陽や月の光よりもはるかにすぐていることを、 たとえで示してくださったものです。 私たち人間は、太陽や月の光をすぐれたものと思っています。
しかし、これらは、物体にさえぎられたらその光が届かない場合があります。
また太陽や月の光は地上を明るくすることはできますが、 無明煩悩むみょうぼんのうの 心の闇をなくすることができません。 阿弥陀如来あみだにょらい光明こうみょうのはたらきは、 私たちがすぐれていると思っている太陽や月の光よりも、はるかに偉大で、あらゆるところを 照らす光であることを示されたのです。

(話題)
 不断光ふだんこう難思光なんじこう無称光むしょうこう超日月光ちょうにちがっこう について話し合いましょう。


※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集) 正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は 「正信偈念仏偈しょうしんねんぶつげ」の 依経段えきょうだん を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。



今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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