《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
次には、
光炎王とは、
炎王光のことです。火がさかんに燃えあがっているように、輝きが極めてすぐれている
光明という意味です。
他の諸仏の光明は、
阿弥陀如来の
光明にはとても
及びませんから
阿弥陀如来の
光明を
炎の王といったのです。
この光明は、
地獄、
餓鬼、
畜生の迷いの
闇にさまよう
衆生をさとりの
世界へひき上げてくださるはたらきをもっています。
清浄光、
歓喜光、
智慧光は、
それぞれ、貪欲、
瞋恚、
愚痴をはなれたにごりのない
光明のことです。
清浄光は、
私たちの貪りのよごれた心を除いて清らかにしてくださる光、
歓喜光は、
私たちのいかり、にくしみ、ねたみの心を除いて喜びをあたえてくださる光、
智慧光は、
私たちの無明の
心を破って仏の智慧を
信ずる心をおこしてくださる光です。
阿弥陀如来の
智慧のはたらきによって、
私たちは、自分だけに都合のよい勝手なむさぼりの心をおこさないようにたしなむようになる
でしょう。また怒りや腹立ちの心もうすらいでくるでしょう。
そして道理のわからない愚痴の心も
影をひそめるでしょう。
「いつでも、どこでも私を救うためにはたらきかけていてくださる
阿弥陀さま」
と知らされたら、自分さえよかったらという、他をかえりみない
利己心も
次第につつしむようになるでしょう。これこそ仏さまの
光明のはたらきによるものです。
(話題)
光炎王、
清浄光、
歓喜光、
智慧光
について話し合いましょう。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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