《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
これまでのところで、親鸞聖人は
法蔵菩薩の
誓願と、
法蔵菩薩が
阿弥陀如来と
なられた後の
衆生救済の
活動についてお示しになりました。
つづいて、私たちがどのようにして救われていくのかという、
阿弥陀如来の
光明のはたらきについて
述べておられます。
阿弥陀如来の
光明には、
はかり知れないほど多くの徳があるのです。
ここでは、
無量光、
無辺光などの
十二の功徳があげられています。
阿弥陀如来の
光明は、
どんな人の心をも照らして下さり、
また、どんなかたくなな人の心の中にも入って下さって、
すべてのさまたげをのぞき、私たちが、明るい生活ができるようにして下さいます。
その光は、人間のがふつうに経験する光とは異なっています。
十二光の最初は、
無量光です。
無量とは、無限ということで、
阿弥陀如来の
光明のはたらきは
時間的に無制限であって、いつの時代の
衆生をも
救うはたらきをもっておられることをいいます。
次が無辺光です。
無辺とは、果てしがないということで、
阿弥陀如来の
光明は、
十方世界の
すみずみまでくまなく照らすはたらきをもっておられるのです。
このように、
無量光と
無辺光は、
阿弥陀如来が、
時間的には、過去、現在、未来の三世にわたり、
空間的には、十方の
あらゆる世界を照らして
一切の
衆生を
完全にお救い下さる
というすばらしい仏であることをあらわしています。
(話題)
無量光、
無辺光について話し合いましょう。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
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