《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
不可思議光は、
不可思議光如来のことです。
不可思議とは思いはかることができないという意味ですから、
不可思議光如来は、思いはかることのできない
光明の如来
のことです。寿命無量に対してこれを
光明無量と言っています。
光明とは、阿弥陀如来
のさとりの智慧をあらわします。
このさとりの智慧は、迷いの世界をくまなく照らして、
衆生の悪業煩悩
をことごとく破ってくださいます。寿命無量が、
過去、現在、未来の三世をつらぬく永遠のいのちをもつ仏さまであり、いつの時代の衆生
をもお救いくださる時間的に無限のはたらきをもつ如来
であることをあらわすのに対し、光明無量は、
どこにいる衆生をも必ずお救いくださるという、
空間的に無限のはたらきをもった如来であることをあらわしています。
ですから、阿弥陀如来は、いつでも、どこでも、誰でもきっと
お救いくださる仏さまです。
「仏説阿弥陀経」には、
阿弥陀如来について、
舎利仏よ、そなたはどう思うか。なぜその仏を
阿弥陀と申
しあげるのだろうか。
舎利仏よ、
その仏の
光明
には限りがなく、すべての
国々を照
して何ものにもさまたげられることがない。
それで阿弥陀と申
しあげるのである。
また、
舎利仏よ、
その仏の寿命
とその国
の人々の
寿命
もともに限りがなく、
実に
はかり知れないほど長い。それで、
阿弥陀と
申しあげるのである。
(『浄土三部経』現代語訳二二一頁)
と記されています。
(話題)
「仏説阿弥陀経」を読んで、感じたことを
話し合いましょう。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
|
今生最後と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
我一人の為と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
初事と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
聴聞の心得 |
トップページへ
聖典講座に戻る
書庫をみる