《 聖典の講座 》
『無常迅速 生死の事大なり』
阿弥陀如来は、寿命が無量であり、光明が無量である仏さまです。正信偈のはじめに無量寿如来といわれていますが、如来とは、真実のさとりの世界から私たちを救うためにあらわれてくださったお方という意味で、仏さまとも申します。仏さまとは覚者ということで、真理をさとった方という意味です。それも、自分だけがさとられたのではなくて、私たち衆生をもさとらせてくださるのです。
無量寿如来とは、はかりなきいのちの如来さまという意味です。
はかりなきいのちとは、死ぬことのない永遠のいのちです。煩悩を断ちきった境地におられる仏さま、永遠のいのちをもった仏さまですから、阿弥陀如来の救いのはたらきは時間的に限りがありません。
永遠のいのちとは、過去、現在、未来という三世をつらぬく無限のいのちのことですから、 阿弥陀如来が衆生をお救いくださるはたらきには限界がないのです。いつの時代の衆生をも必ずお救いくださる、永遠に活動してくださる仏さまです。今も私たちを救うためにはたらきかけてくださっています。したがって、「帰命無量寿如来」とは、いつの時代の衆生をもお救いくださる救済力の完全な寿命無量の阿弥陀さまのおおせにしたがいますという、親鸞聖人の絶対的に随順された帰依の姿をあらわしています。私たちも、聖人のように、阿弥陀如来のおおせにしたがった人生を歩まなければなりません。
(話題)
如来さま、仏さまとはどういうお方でしょうか。
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は
「正信偈念仏偈」の
依経段
を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
|
今生最後と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
我一人の為と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
初事と思うべし |
一このたびのこのご縁は |
聴聞の心得 |
トップページへ
聖典講座に戻る
書庫をみる