《 聖典の講座を始めます 》
第一話 正信偈と私
「帰命無量寿如来
南無不可思議光()」ではじまる
正信偈()は、浄土真宗()の大切なおつとめの一つとして、
私たちのご先祖によって、今日まで長い間受けつがれてきました。
子供の頃、日曜学校や子ども会で正信偈()をおつとめした思い出のある方がおられるでしょう。
夕暮れどきに、おじいさんやおばあさんが、仏前で正信偈()をあげておられた様子を記憶している方も
あるかもしれません。かつて、真宗の門徒は、どこの家庭でも、家族が仏前に集まって、正信偈()のおつとめを
しました。そこに、浄土真宗()の門徒としてのうるわしい姿がありました。
しかし、この頃は、そういう光景はあまり見られなくなりました。それにつれて、家庭内に家族同士の相互理解や、
敬愛の心、思いやりの心が欠けてきているのではないでしょうか。自分も他人も、ともに心豊かに、幸せに生きていこうと
いう考え方が失われてきたように思います。
もう一度、かつてのように、家族が仏前に集まって、心をあわせ、声をあわせて正信偈()のおつとめをする習慣を
とりもどそうではありませんか。
おつとめは、形式的な習慣だと軽視してはなりません。おつとめは私たちの心の在り方の具体的なあらわれです。
家族がそろっておつとめをすることによって、みんなが心をあわせて、よろこびと希望をもって苦しみや悩みの
多い人生を生きていく勇気が湧いてくるのです。
『正信偈()をめぐって、思い出すことがあれば語り合いましょう。』
※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集)
正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は「正信偈念仏偈()」の
依経段()を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるように
なっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。
本堂の、内陣です。
四季折々の花で、一時を。
(花の画像を、クリック)
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