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☆☆
法 話
☆☆
【 私の如是我聞 】
第152回
代わる者あることなし
更新
2024年4月
『 人、
世間愛欲
(
せけんあいよく
)
の中に在りて、 ひとり生まれ、ひとり死し、ひとり去り、ひとり来る。 行いにあたりて、
苦楽
(
くらく
)
の地に至り赴く。 身みずからこれをうけ、
代
(
か
)
わる者あることなし。
まうあうてむなしくすぐるひとなし』
【
無量寿経
(
むりょうじゅきょう
)
】
私たちはいま、たいへん便利な世の中に生きています。
しかし、どんなに文明が進んで、どんな便利な住居に住んでいても、やはり人間のほんとうの住まいは世間の愛欲の中であります。
どんなに高い建築でも大地を離れることができないのと同じことです。
また、人間はその世間愛欲のなかで、ひとり生まれ、ひとり死にます。
生まれるのも、死ぬのもひとりぼっち。
どんな文明でも人間の孤独はなくすことはできません。
いや、むしろ文明の進歩は人間の孤独をいっそう救いがたいものにしたかの感があります。
というのは、文明がかえって人間のすんでいる大地を忘れさせているからです。
そこには決して安定はありません。
人間の大地をふり返るところに本当の安定があるのです。
この大切なことを見失って生活しているとき、その報いの苦しみは自分の上に返ってきます。
だれも代わってくれるものはありません。
生きていくのは私であって、他のだれでもありません。
私の生は私に負わされているのです。
そこに、のがれることのできない人生のきびしさがあります。
どんな人でも、「私の代わりにご飯を食べてくれ《と申しません。
自分で食べなければ腹はふくれないからです。
しかし、もっと大切なことであるのに、どうかすると人に代わってもらえるかのように錯覚していることがあります。
いちばん大切なことは、自ら生きるということでしょう。
しかし、このことについて、人はあんがい無責任ではないでしょうか。
かけがえのない自分の人生をしっかりと自分の足で歩みたいものです。
※『ひかりの言葉』
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