「事実を見よ《 |
「生死《 鈴木 章子 |
死というものを
自覚したら 生というものが より強く浮上してきた 相反するものが 融合して 安らげる上思議さ |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
鈴木 章子 |
念仏は
私に ただ今の身を 紊得して いただいてゆく力を 与えて下さる |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「大きな御手《鈴木 章子 |
私がする・・
私がしなければ・・ 私がしてあげる・・ と思って生きてきたのだが してもらう事が多くなったら 主人も子ども達も それぞれが 生かされていたのが見えてきた 私がいなくなったら・・と 胸がはりさけそうだったのに 残される主人も子供達も 大きな御手の中・・ 一番大きな心残りが 魔法のように とけてゆきます |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「私の歴史《鈴木 章子 |
私の今迄の生活歴史に
自我の歩みの歴史と 弥陀の歩みの歴史と 二通りの歴史があると思います 命終とは自我の歴史の終止符であり 弥陀の歩みは そのまま続くものであると思います |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「癌《鈴木 章子 |
癌と言われて死を連想しない人がいるだろうか
医学が進歩した現在 死と直面できる病いに 仲々出会うことができない いつ死んでも上思議でない私が すっかり忘れて うぬぼれていたら ありがたいことに 癌という身をもって うぬぼれを砕いてくれた どうしようもない私をおもって この病いを下さった おかげさまで おかげさまで 自分の愚かさが 少しずつ見えてきまして 今現在説法の法座に 座わらしてもらっています |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「変換《鈴木 章子 |
死にむかって
進んでいるのではない 今をもらって生きているのだ 今ゼロであって当然の私が 今生きている 引き算から足し算の変換 だれが教えてくれたのでしょう 新しい生命 嬉しくて 踊っています 《いのち 日々新たなり》 うーん わかります |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「仲間《鈴木 章子 |
死という
絶対平等の身にたてば 誰でも 許せるような気がします いとおしく 行き交う人にも 何か温かいおもいが あふれでます (昭和六十三年三月五日) |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
「念仏《鈴木 章子 |
「まかせよ まかせよ《
の如来の声 「ここに 還って来い《 の諸仏の声 「事実を見よ《 との お催促の声 (昭和六十三年三月十二日) |
【鈴木 章子『ガン告知のあとで』】 |
|
「勇気《 |
人生の 苦難を |
のりこえる |
大きい勇気も |
ほしいが |
日々のなまけ心に |
うちかつ |
小さい勇気こそ ほしいネ |