|
「お |
| さまざまの悲しみや、苦しみは |
| 人間の生活にとってさけることの |
| 出来ないものである。 |
| 生きているということは、悩まねば |
| ならぬということであり、問題は |
| この悩みにいかに答えるかという |
| ことにある。人間の精神は、生活の |
| 破綻に直面して、もがき、苦しみ、 |
| それが深い自覚にまで高められて形 |
| づくられてゆくものであり、 |
| この悩みを超える道は、苦悩を |
| 背負って立つ以外に見出される |
| ものではない。仏法は、苦悩の中 |
| から、みずから立ち上がろうとする |
| 人間の上に、法として聞こえてくる |
| ものであり、救いは、悩みの中に |
| すでにその光を放っているものであ |
| る。 |