「持ち合わせのまま」 |
「 |
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この えぐるような | 胸のいたみがなかったら |
私は フゥと、 | きづくということは |
なかったであろう | |
「人に |
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みんなこわれた | なんにもならなかった |
だが、私の先に | そのことを喜びとして |
歩いてゆく人がいた | |
「問い」 | |
なんのために生きているのか | 愚かな 愚かな問い |
私の 最初の問い | そして 今も |
一番底にある問い | |
わかったつもりの私が | 愚かな 愚かな私に |
突き当たる問い | |
「 |
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自分が可愛いい | ただそれだけのことで |
生きていた | それが深い悲しみとなったとき |
ちがった世界が | ひらけてきた |
「聞く身」 | |
願いを聞こう | 願われて 願われて |
願われて育てられてきた | その願いを 聞く身になろう |
「 |
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くらさを くらさとも | 感じられず |
光が当てられた | 一瞬だけ ドキンとする |
この鈍感さを | 悲しいとも思わず |
「 |
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いま 見えているものが | 光輝き |
いま 聞こえているものが | 響き 十方に流れる |
私はそういう生を | 生きたい |
「 |
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向こうの森の | 大きなしだれ柳が |
風にゆれている | 大きく吹けば 大きく |
小さく吹けば 小さく | 自然のままに |
「草念仏」 | |
もぢすり草は | ねじれた心根そのままに |
念仏申したか | 小さな花が |
ねじれて並んで咲きました。 | |