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「 |
| *「万事について、善きことを、 |
| 思ひつくるは御恩なり。 |
| 悪しきことだに、思ひ捨てたるは |
| 御恩なり、捨つるも、取るも、 |
| いづれもいづれも御恩なり。《 |
| (「蓮如上人御一代記聞書《) |
| ご恩とは、お恵みということ。 |
| そうすると、善きことを、 |
| 思いつく、いいことをやろうと、 |
| 思いつく、悪しきことだに、 |
| 思い捨てたるは、御恩なり。 |
| 我々のいいことというのは、 |
| 全部、如来のご廻向だと。 |
| 私達のやることは、どんな |
| ささいな、いいことでも、如来 |
| のお慈悲だと、こう味わって |
| います。だから、いいことが |
| あったら、おかげさま。 |
| と考えていくのが親鸞聖人の |
| ものの味わい方だと思います。 |
| 自分のしたことにとらわれて、 |
| 悩む凡夫の私です。仏様の |
| ご恩を自分の手柄にしています。 |
| (先徳の法語) |