《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

  
第78回 序 ひそかに愚案ぐあんめぐらして 更新 平成30年2月

 わたしなりにつたないおもいをめぐらして、 親鸞聖人しんらんしょうにんがおいでになったころと いまとをくらべてみますと、このごろは、 聖人しょうにんから直接お聞きした 真実しんじつ信心しんじんとは ことなることが かれていて、 なげかわしいことです。
これでは、 のちのものが おしえを いでいくにあたり、さまざまな うたがいや まよいがおきるのではないかとおもわれます。
さいわいにも えんあって、まことの おしえを しめしてくださる かた出会であうことがなかったなら、どうしてこの 易行いぎょうみちはいることができるでしょうか。
けっして、 自分勝手じふんかってかんがえにとらわれて、 本願他力ほんがんたりきおしえのかなめを おもあやまることがあってはなりません。
 そこで、 いま親鸞聖人しんらんしょうにんが おかせくださった お言葉ことばのうち、 みみそこのこって わすれられないものを、 すこしばかり しるすことにします。
これはただ、 おな念仏ねんぶつみちあゆまれる 人々ひとびと疑問ぎもんのぞきたいからです。



※『大きな字の歎異抄たんにしょう』 
   解説 梯實圓かけはしじつえん
本願寺出版社 定価:\750(本体\750+税) 
電話 075-371-4171
 

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今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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