《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

第7回 正信偈との出会い 更新 平成24年3月

 浄土真宗のご門徒は、昔からずっと朝夕正信偈しょうしんげを拝読し、お念仏のよろこびに生きてきました。そして、今また私たちも、正信偈しょうしんげに出会うことができました。もちろんそれは、親鸞聖人が心をこめて正信偈しょうしんげをお書きくださったからにちがいありませんが、さらに、親鸞聖人のお書きになった正信偈しょうしんげを、多くの人たちにすすめてくださった蓮如上人のご功績はきわめて大きいと言わなくてはなりません。
顕浄土真実教行証文類けんじょうどしんじつきょうぎょうしょうもんるい』の一部であった。「正信偈しょうしんげ」に、念仏と、同じく親鸞聖人がお作りになった「和讃わさん」を加えて、「正信偈和讃しょうしんげわさん」としてひろめてくださったのは、蓮如上人でした。
蓮如上人が、「正信偈和讃しょうしんげわさん」を、朝夕のおつとめとして唱えることを教えてくださったことによって、親鸞聖人のみ教えが、飛躍的に人びとの間にひろまっていったのです。
私たちが、今、正信偈しょうしんげに出会うことができたのも、阿弥陀如来あみだにょらい釈尊しゃくそん七高僧しちこうそう、親鸞聖人、蓮如上人、歴代の宗主方しゅうしゅがた、そして、浄土真宗のみ教えを私たちに伝えてくださったご門徒の人々など、数多くの方々のお力によるものであることを、忘れてはなりません。
私たちがいま、正信偈しょうしんげに出会うことができたご恩を忘れないようにしましょう。
 
(話題)
 あなたは誰に正信偈しょうしんげのおつとめを教えてもらいましたか。

※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集) 正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は 「正信偈念仏偈しょうしんねんぶつげ」の 依経段えきょうだん を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。



今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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