《 聖典の講座 》
 
『無常迅速 生死の事大なり』

第24回 み光の中に生きる 更新 平成25年8月

 阿弥陀如来あみだにょらい光明こうみょうは物理的な光線ではありません。 お念仏をとなえるようになりました。
阿弥陀如来あみだにょらい智慧ちえ慈悲じひのはたらきを光にたとえられたのです。
私達の心にとどいてくださる 阿弥陀如来あみだにょらい智慧ちえ慈悲じひのはたらきを 光明こうみょうといいます。
その光明こうみょうは、すべての人びとにそそがれています。
生きとし生きるすべてのものが、光明こうみょうに照らされています。
仏説観無量寿経ぶっせつかんむりょうじゅきょう』に
光明こうみょうはひろくすべての 世界せかいらして、 ほとけねんじる 人々ひとびとのこらずその なかおさり、お捨てになることがないのである。
 (『浄土三部経』現代語訳 184頁)
と述べられています。
 もうすでにお念仏のご縁をいただいているものも、まだまったくお念仏に関係のない人も、 みな、阿弥陀如来あみだにょらい光明こうみょうはあらゆる人びとを照らして くださいますが、しかし、それがただちに救われていることにはなりません。
本願ほんがんを信じ、念仏を申す身に 育てられてこそ、救われた人と言えるのです。
そして救われる身になったときに、 阿弥陀如来あみだにょらいのお育てがあったのだと 気づかされるのです。
お念仏にご縁のなかった私を、お念仏をよろこぶところまでお育てくださった 阿弥陀如来あみだにょらいの大きな力を、 ほんとうに喜べるようにならなければなりません。


(話題)
 お念仏のご縁にあうことのできた自分をふりかえってみましょう。


※『朗読法話集(第二集)』(本願寺出版社 1.200円 電話 075-371-4171)【『朗読法話集(第二集) 正信偈のこころ』として本願寺より刊行されています。】
この本は 「正信偈念仏偈しょうしんねんぶつげ」の 依経段えきょうだん を50編に分け、一つのテーマでひとつの内容を味わっていただけるようになっています。
※本書を朗読し、自分自身が味わいを深めていきたいものです。



今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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