☆☆ 法 話 ☆☆
 
【 私の如是我聞 】

第49回 合掌礼拝らいはいの意味 更新 平成27年9月

合掌は、字のとおり左右の掌【たなごころ】を合わせて、仏さまにごあいさつするときの作法です。
指はすべてまっすぐにのばし、胸の前で合掌します。
その手は身体に対して、およそ四十五度前方にかたむけるようにします。
このとき、必ずお念仏申しましょう。
ごあいさつなのですから、声を出して称えましょう。
念珠を両手にかけることも忘れないでください。
ところで、合掌の意味ですが、 たなごころを合わせるのは、心を静かに 落ち着かせて、阿弥陀さまのお心を聞かせていただくためだといわれています。
また、合掌は、 人間同士にんげんどうしのあいさつでいえば、 相手に対し 友好的ゆうこうてきで、 反抗はんこうの意志がないことを示すポーズともいえます。
たなごころを離した状態で、 いつ何時なんどき握りこぶしを作って振り上げるかわかりません。
そういう 敵対てきたいの心を持っていないことをあらわすわけです。
インドでは、今でも合掌して、「ナマス・テー」【あなたに敬礼します】とあいさつします。
さらには、深く敬意をあらわすしるしに頭を下げます。
これが礼拝です。 【なお仏教では「らいはい」と発音し、「れいはい」とはいいません。】
礼拝は合掌と一連の作法ですから、合掌の姿勢を保ちながら、上体をおよそ四十五度前へかたむけます。
心から信頼し、お敬いする阿弥陀さまに、その尊敬のこころをあらわすとともに、如来さまの大悲のお心を仰ぎ、 つつしんで、如来さまのみ教えを聞かせていただきますと、あいさつすることが、合掌礼拝なのです。

 では最後に、ご一緒にお念仏申しましょう。
南無阿弥陀仏・・・・。


※『朗読法話集(第一集)』(本願寺出版社 1,300円 電話 075-371-4171)
読経だけでなく、少しでも、み教えを味わっていただけるようにとの願いから、本願寺から刊行されました。
※本書は「仏の教え」「浄土真宗の教え」「特別法話」「荘厳・仏事・作法」の四種類に分類しています。一つの法話で ひとつの内容を味わっていただけるよう編集されています。
※ご法座の最後は、「では最後にご一緒にお念仏申しましょう」といって、一同がお念仏を申しながら、 合掌礼拝して終了します。


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今生最後と思うべし 一このたびのこのご縁は 我一人の為と思うべし 一このたびのこのご縁は 初事と思うべし 一このたびのこのご縁は 聴聞の心得


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